ぴちんぽちょん          ぽとっ               ぼたっ…             心が黒く染まっていく。生き埋めにされたかのような諦めた絶望感…段々と私は、夜の暗闇に同化していく。               [私、馬鹿だな…]
あの時強がらなければ、こんなことには、ならなかったのに。
 
 事が起こったのは、夏休みが明けてから、3日目のときだった。

9月にしては、まだ暑い。秋とは?と疑問に思うほどだ。去年はこんなに暑かっただろうか…そういえば、朝のニュースでは、南極の氷が解けたとか言っていたな。…どこか、ぱっとしない毎日に少しずつ慣れ初めててきたころひとつ、連絡が入った。
ぴろん♪
だがしかし、私は返信しない。学校から出た課題が終わるまでは、スマホを触らないという、マイルールがあるからだ。
・・・・・少しの沈黙を挟みもう一度ぴろん♪と着信音が鳴り、夜の静けさに溶けていった。
と、それを合図にしたかのように、次々に着信音が鳴り出した。

ぴろん♪ぴろん♪ぴろん♪ぴろん♪

せっかく、集中していたところを、邪魔されたせいでもあるのか、着信音が嫌というほど頭に響く。

ぴろん♪ぴろん♪ぴろん♪

遂に私は、我慢できなくなってスマホを手に取りLINEを開いた。私からの返信が無いのにベラベラと、一人語りしているのは、いったい、何処のどいつだよ…そう、思いながら確認してみるとグループLINEだった。なるほど、どうやら一人語りでは無さそうだ。
…けどおかしいな、、私は元々グループで会話するのが苦手だからグループLINEには、入っていないはずなんだけど…。
できれば退会したいけど、気不味いな…誰が入ってるんだろ、
私は、そこで初めてきちんとアイコンや、会話に目を通した。
[…………は、?]
間抜けな声が響くことなく、壁に吸い込まれた。いつの間にか消えていたはずのイライラが、出現し私に、蓄積され始める。

連絡の相手は、私が大嫌いな…あいつらだった。