「.........っ、う、はい。な、なんでしょう!」
(しっ、しまった!声が裏返ってしまった!)
そう思った私の気持ちとは裏腹に。
「............僕、知ってたよ。
川原さんが、飛岡のこと好きなの」
凄く、真剣でなおかつ、
落ち着いた口調で言う湯田くん。
「.........っ、い、いつから、」
驚きとか、衝撃で、
声が震えてしまうのが分かる。
「.........たぶん、入学したときから」
私の問いかけに、
間髪入れずに答えてくれた湯田くん。
「............っ、にゅうがく、したとき、から、」
そんな前から、湯田くんは、
私が飛岡くんのこと想っていたのを知っていたなんて。



