「はい、月島です」

「あ、美夢ちゃん? 美雲です。今、ちょっと話しても大丈夫かな?」

「はい、大丈夫です」

「実はね、次号のスウィガの読者コーナー、音夢ちゃんに出てもらいたくて。来月撮影に参加してもらいたいんだけど」

「え、いいんですか!?」

「スウィガの読者さんからも音夢ちゃんのコーナーをもっと見たいって意見がいっぱいきてるのよ。だから、編集長もぜひ出てほしいって」

「うそ」

「うそじゃないわ。もうすでに音夢ちゃん宛にファンレターも来てるくらいなのよ」

ファンレター!? わたしに……!?

「……なんか信じられないです」

学校では地味子って言われてバカにされてばかりのわたしにファンレターなんて……。

「撮影の時に見せてあげるわ。撮影日は9月21日で、七星くんも凛ちゃんも一緒だから」

「わかりました。よろしくお願いします!」

また皇月先輩と一緒に撮影ができるんだ。

そう思うと、嬉しくて思わず笑顔になる。