「飛羽くん、なんで笑ってるの?」

「あぁ、お前の膨れた顔が面白くてな、、っくく」

「てか、お前俺のこと知っているのか?」


飛羽くんは、怖いくらい口角をクイっとあげて自慢げに聞いてくる。

それはもう、すごく満面の笑みで。

こんな笑顔初めて見た。

「当たり前よ。あなたの幼馴染なんだもん。」

「へぇ、、、幼馴染ねえ。俺の幼馴染は、美南悠依だけなんだけどなぁ、」


・・・やっちまった。

自分で墓穴掘っちゃった、、、

もう、これだけ自分で言っちゃってるから、いいかな、、、

飛羽くんにならバレても大丈夫、だよね、、、


「ええ、私は美南悠依よ。神凪飛羽くんの三歳下の幼馴染だよ。」

「そして、繁華街のパトロールをしているヘバラギだよ。」


ヘバラギだとも、美南悠依だとも見破られたのは、初めてだなぁ。しかも、好きな人に。


「ふふっ。じゃぁ、私は帰るね。」


「え?ちょっ、あっ、おい〜。」


私は、焦った声で私を呼び止めている飛羽くんに気づかないふりをしてかけだした。






そういえば、「俺の妻になれ。」って言ってたな、、、、

どういう意味なんだろう。


そんな軽く考えていたことをすぐに後悔することになるなんて。