好きになった年上幼馴染には、裏の顔がありました。

それはそれはもう、びっくり。

見た目アメリカ人だもん。

英語だと思うよね、普通。

しかも、自己紹介してきちんと靴を揃えて家に入ってきた。

ちゃんと日本のマナー知ってるんだ?なんて。

そんな感じで少し変わった人、それがお兄ちゃんだった。



その頃の私は昼夜逆転していた。

だからさっき帰ってきたことになる。

まぁ、つまり荒れていたのだ。今よりもね。

でも、お兄ちゃんはそんなあたしを変えてくれた。

人の睡眠関係なく、昼に公園へ無理やりつれていかれたり、「デートだ。」って言ってショッピングに連れて行かれたり。

わたしにとっては今までとは違う楽しさを感じられた。


今思えば、これが「ヘバラギ」の始まりだったんだとーーー。