「私は優しくて強い子だって。そんなことないのにね。いつまで経っても何もできない意気地なしのダメなヤツなのにね。ハハ」


「ムリに笑わなくていいよ。それに悠依は、意気地なしでダメなヤツなんかじゃないよ。強くて優しい、私にとって太陽みたいな光だよ。」


お兄ちゃんとおんなじこと言ってるじゃん。


“太陽みたいな光”ね、、、


「悠依の呼び名って、ヘバラギじゃん?」


なぜ杏里沙が知っているのかわからなかったけど、合っていたので首を縦に振った。


「これ、実はあの人に聞いたんだ。」


「!!」


びっくりだった。

杏里沙がお兄ちゃんと面識があることが、一番。

でも、もしそうなら私の呼び名を知っていることにも納得できる。