そこで私の夢は、終わった。
「悠依っ!やっと起きた。もう、心配したんだから。」
「ん?杏里沙(ありさ)?なんでここにいるの?てか、ここどこ?」
白い天井、薬の匂い、杏里沙の慌てよう。
「病院です。」
あっ!金髪さんだ。
そうか、やっぱり私倒れちゃったんだね。
「みんなごめんね?心配かけちゃって。」
「いやいやそれどころじゃないよ悠依。なんで泣いてんのさ?」
えっ?
私が、泣い、てる・・・?
「ウソ、そんなわけないじゃない。」
わたしが、私が泣くなんて。
「え?でもほら。」
杏里沙が、私の手を取って私の頬を撫でた。
「っそんな!!私の手が濡れてる、、、」
