__________ 着付けが終わった。 婆様が選んでくださった着物は深い赤と黒で千鳥柄になっているレトロな柄のものだった。 わたし好みですごく好き。 一生大切にしたい……。 「では、行きましょうか。お嬢様。」 「ええ。」 9月とはいえ、気温はまだまだ高い。 着物は生地が厚いからか、緊張しているからなのか少し暑かった。 __________