無自覚なまま、愛を蓄えて。


私、月影優星(つきかげゆら)はごく普通の高校1年生。毎日バイトと勉強におわれる学生です。


腰まで伸びたストレートの髪は下ろしただけ。おまけに視力はは人一倍悪くて結構度が強い丸メガネをかけている。制服は校則をきっちり守ったいかにもThe真面目女子の格好。


友達の真桜に1度コンタクトを進められたことはあるけどメガネの方が落ち着くからと断り、今もこの格好。


JKになったらオシャレ頑張ろうと思っていたのにそんな暇はなく、中学の頃と特に変わりなく日常を過ごしていた。



ーカランコロン……。


雰囲気のあるドアを開けるとお店の中からクラシックの音楽が聞こえてくる。それと同時にコーヒーのいい匂いが鼻をくすぐった。



「いらっしゃいませー……。あら、優星ちゃん。時間ピッタリね。間に合ってよかったわ」


「マスター。すみません、いつもより遅くなってしまいました」



お店の奥に進むと、カウンターからこのお店のマスターこと天宮(あまみや)さんに話しかけられた。