無自覚なまま、愛を蓄えて。


その瞬間に鼻の奥がくすぐったくなる。



「懐かしい……」


「ふはっ。優星、さっきからそれしか言ってないな」


「だって懐かしいんだもん。梓くんの家に来るなんて小学生ぶりくらいだし……」



私の言葉にクスクスと笑う。


その事に恥ずかしく思いながらも楽しくなってきて。つられて笑った。



「あらー!優星ちゃん!久しぶりじゃない!話は梓から聞いてるわよ〜!」



玄関で梓くんと話をしていると廊下の奥から梓くんのお母さんが出てきた。昔から変わっていない容姿、接し方にほっとする。


急に出てきたからびっくりしたけど、私のことを覚えてくれてたみたい。



「お久しぶりです!すみません、急にこんなことになってしまって……」


「いいのよ〜。梓も久しぶりに帰ってきてたところだし。慌てて出ていったと思ったらまさか優星ちゃんをお持ち帰りしてくるなんて♡」


「ちょ、変なこと言うなよ!」