無自覚なまま、愛を蓄えて。


正直、合コンになんて行きたくなかったけどこればっかりは断れない。真桜は私の大事な友達だから。



「わかった、わかったから、離して……」



あまりにもぎゅうっと強く抱きしめるもんだから苦しくなって真桜の腕を叩く。


こんなに喜ぶなんて、よっぽど行きたかった合コンなんだろうな……。



「ごめんごめん。嬉しくて、ついね」



ようやく私から離れると可愛く笑ってそう言った。ちょっと強引だったけどこういうかわいいところがあるから真桜のことは憎めない。


私も嬉しくなってつられて笑った。



「じゃあ詳細はメッセージで送るね。本当にありがとう!」


「ハイハイ。そろそろバイトだから私はもう行くね。また明日」


「うん!バイバイ!」



時間をチラチラと確認しつつ、足早で学校を後にする。初めて合コンに誘われてドキドキするけど、やっぱりどこか不安で。


真桜の誘いに頷いたことに既に後悔しそうになっていた。