無自覚なまま、愛を蓄えて。


同じ暴走族なのは理解出来たけど気持ち悪くて仕方なかった。


しかも何?私が梓くんのお気に入り?


そんなことあるわけないじゃん。


いったいどこのどいつがそんな嘘広めたのよ。ホント、信じらんない。私が梓くんのお気に入りなんてあるわけないのに……。



「おい、待て!」


「ひぃィィ!追いかけてこないでぇ!」



お店から出て少しした頃、後ろからとてつもなく恐ろしい声が聞こえた。私は振り返り、その人物を見ると震えが止まらなくなった。


私を追いかけてきたらしい早乙女くんがこちらにむかっているではないか。


捕まったらやばいということは勘で理解した。なので走る足を止めない。


私は、何故か早乙女くんと追いかけっこみたいな感じで夜の街を走っていた。走りながら、握りしめていたスマホを開き、私はメッセージアプリをタップする。


こんな時でも頭の中は冷静で、誰かに助けを求めていた。