無自覚なまま、愛を蓄えて。


や、やっぱり……。


どうしよう……。不良校とは聞いていたけどまさか今日の合コンの中に“暴走族”の人がいるなんて。


まぁ、私が話したところで別に攫われるとかないんだけど……。それよりも、梓くんのお気に入りってなんの話!?


私、そんな話聞いたことないんですけど!



「あ、はは……そうなんですね……それじゃあ、私は部屋に……」


「ちょ、おい!」



私は逃げるが勝ち!と思って早乙女くんが油断した隙に腕の中からすり抜けた。


逃げ足だけには自信があるので、私はダッシュでルームに戻り、コップをテーブルに乱暴に置く。そして椅子にあったカバンを引ったくり、部屋を出ようとした。



「あれ?優星ちゃん帰るの?」



その様子を見ていた1人の男の人が私に声をかける。その事にビクッとするが、そんなの構ってられない。


真桜たちには申し訳ないけど帰らせてもらいます!