無自覚なまま、愛を蓄えて。


昔はよく一緒に遊んで話もしていたけど。


梓くんはいつの間にか遠い人のようになってていた。まだまだ小さい気持ちだけど、梓くんのことを思うとドキドキする。


これって、恋をしているって言っていいんだよね。


……梓くんと長い間話してないからよく分からなくなって来ちゃったけど。



「え?小さい頃から?それってどういう……」



真桜がコップにジュースを入れ終わると私の言葉にしっかり反応する。




「優星ちゃん、それ本当?」


「「え?」」



だけど、真桜の言葉に被さるかのように誰かの声が私の名前を呼んだ。真桜とほぼ同時に声を出してきた道を振り向くとそこには早乙女くんがいた。



「小さい頃から好きな人がいるって本当?」


「……どっから話聞いて……」



ポケットに手を入れ、私を睨むように見る早乙女くん。その目が怖くてその場で固まる。



「最初から。戻ってくるの遅いなと思ったから見に来たんだ。そしたら真桜ちゃんと話す声が聞こえて。ごめんね?盗み聞きしちゃったよ」