無自覚なまま、愛を蓄えて。


でも……マスターになら、相談してみてもいい、かな。



「私……好きな人がいるんです」


「あら。いいことじゃない。どんな人?」



恐る恐る話してみると、意外にもマスターは話に食いついてこなかった。ちゃんと私のことを考えて話を聞いてくれて。


質問してくれる。



「……この前言ってた幼なじみです。好きなんですけど、関係が壊れるのが怖くて。なかなか告白できなくて……」



幼なじみという関係を持ちながらもつい最近まではあまり関わりがなかった。


色んなきっかけが重なりこうして梓くんと短期間で近づくことはできたけど……。


なかなか告白できずにいた。


自分の気持ちは分かりきってるし、梓くんからもたくさんの愛のような気持ちを感じて。自惚れかもしれないけど少しは自信があった。



「そうなの……。幼なじみって難しいよね。近いけどなんか遠い存在、みたいなにじがして」



マスターの言葉に何度も頷く。