一連の騒動が明けた翌週の月曜日。


憂鬱な気持ちを起き上がらせ、俺は行きたくもなかった学校に向かった。


いつもなら無断で学校を休むが今日は違った。ほかの目的があったから俺は学校に向かう。


俺は学校に行くために一応制服に着替える。そして、なんだか広く感じる部屋をぐるっと見渡す。



「……優星、大丈夫だろうか」



しん、と静まり返った部屋に響く俺の声。


その時点で頭の中は優星のことでいっぱいだった。親父さんと仲直り?をした優星はあの闘いが終わったあと、そうそうに自分のアパートへと戻って行った。


もう少しゆっくりで大丈夫と行ったのだが、『迷惑になるから』の一点張りで荷物をまとめ、つい昨日、俺の家を出ていった。


一昨日まで一緒に暮らしていた優星がもういないなんてと考えるだけでなんだか胸が締め付けられる。


そう思わせるほど、優星と過ごしたこの短い同居生活が楽しかったのだ。