無自覚なまま、愛を蓄えて。


ビクッ。


早乙女くんらしき人物が1番前に出ると、私がいる方向を指さした。


嘘……。


誰もいない間に隠れたのに、なんでバレたの?



「……お前……」


「優星ちゃん、お前の幼なじみなんだろ?本人から聞いたぞ。冷酷なお前にまさかお姫様が本当にいたとはなぁ。これを使わないてはないでしょ」


「優星は関係ねぇよ!お姫様でもねぇよ」



お姫様……。


さっきからちょくちょく聞こえるけど、いったいどんな立場の役なんだろう。


梓くんも早乙女くんもなんかムキになってるし……。


それに、やっぱり私がいることバレてる……!



「まぁ、どうでもいい。とりあえず腕試しといくか。……行け」



ハラハラしていると、早乙女くんの低い声とともに、不気味な人たちが梓くん達目掛けて襲いかかる。


こんなドラマでしか見たことない状況に呆気に取られながらみていた。


……ど、どうしよう……!梓くん達が……!