まるでホラー映画に出てくるような格好をしたのが数十人はいるであろう。
後ろにはさらに人数がいた。
ピリピリとした雰囲気に押され気味になる。あれが、JOKER……。
噂には聞いていたけど見た目はすごく怖い。私……こんな人たちに狙われていたの?
「……何の用だ、早乙女」
ードキン。
梓くんから早乙女くんの名前が出てきて、心臓が跳ね上がる。誰が誰だか分からない集団に向かって梓くんは早乙女くんの名前を呼んでいた。
「……よくわかったね。俺がここにいること」
息を殺して行く末を見守っていると聞き覚えのある声が聞こえた。
この声……早乙女くんだ。
「わかるも何も、お前総長だろ?ここにいなきゃおかしいもんなぁ?」
梓くんに続いて、理人くんが挑発するように話しかける。
今にも喧嘩が始まりそうな雰囲気にドクドクと緊張感が走る。
「……総長は関係ないだろ?どうせそこの茂みにいる“お姫様”にでも俺の詳細聞いてるんだろ?」



