無自覚なまま、愛を蓄えて。


その間もドキドキと心臓がうるさくて周りの音なんか聞こえていなかった。


な、なんだったんだろう、今の時間は。


彼と会うことなんて最近は全然なかったのに、急にバイト先に現れるとかよく分からない。


たまたま?偶然?


なにか私に用事があってここに来たの?


……いや、でも私がここでバイトしてるなんて知らないはず。


じゃあやっぱり彼がここに来たのは偶然なんだろうか。それに、ひとりじゃなかったし。友達と来ていたからおそらく偶然なのだろう。


と、思いたい。



「優星ちゃん、大丈夫?顔真っ青よ?なんかあった?」



考え事をしながら厨房に入るとマスターに心配されてしまった。そ、そんなに私の顔色が悪いのかな……。



「だ、大丈夫ですよ!ちょっと考え事していただけです!それより、注文入りました。ホットコーヒー2つです」


「……大丈夫ならいいけど……。ホットコーヒー2つね。了解」