彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「水分補給は大事だ。さっさと凛道に飲み物を提供しろ、瑞希。」
「兄貴なら、弟の面倒みねぇーとなぁ~!?わははははははは!!」
「チッ!わーってるよ!!凛、何飲みたい!?」
「カ、カフェオレでお願いします・・・ぬるめで。」
「オーケー!」





それでキッチンに移動する瑞希お兄ちゃん。
私はモニカちゃんに抱きしめられた状態で、定位置に座って飲み物を待つ。





「凛ちゃん、遅くなったけど~いらっしゃいのチュー♪」

チュ♪

「あ、ありがとうございます!」
「優し♪やっぱり凛ちゃんは、モニカちゃんが良い子に育てなきゃねぇ~♪」
「おいおい、モニカ。オメー好みの男に育ててどうするんだよ?」
「凛道らしさがなくなるから、ほどほどにしろよ。」
「わはははは!!」





そう言いながら、私の周りに座る先輩達。
その様子を見ながら、瑞希お兄ちゃんは仰った。





「凛、5人の件なら片付いたぞ。」
「え?」
「桐生ほなみ、東雲冬美、竹田里奈、林利勝、田中かなでは、もう大丈夫だ。上皇妃も手出しできないようにした。」
「ええ!?」





瑞希お兄ちゃんの言葉に、周囲を見渡せば、ドヤ顔で首を縦に振る初代龍星軍メンバー。
とりあえず、気になったなことを聞いた。





「ど、どうして・・・5人の被害者のことを御存じなんですか!?」
「昔取った杵柄だ。ついでに、檜扇達比古に恋人をレイプされ、自殺に追いやられ、復讐のために行動して刑務所に入った男性も出所させた。」
「え!?釈放されたんですか!?」
「裏技で無罪放免に出来たが、檜扇達比古は未子がついてやがるから、制裁はまだできてない。代わりに、檜扇達比古が使っていた秘密の違法売春クラブをすべて摘発して閉店させ、関係者を刑務所にぶち込んだ。それでひとまず、被害者男性には、今は我慢してもらうように話をつけたぜ。」
「さすがです!!瑞希お兄ちゃん!!」
「檜扇達比古もな・・・未子が・・・上皇妃さえ、味方してなきゃ無所に叩き込めたもんを・・・!上皇妃にも困ったもんだぜ。」





その言葉で思い出す。
瑞希お兄ちゃんが、皇室の身内に、ギリギリカウントされてしまうことに。





「あの!瑞希お兄ちゃん―――――――!!」
「俺は上皇妃には言いたいことがたくさんある!ちなみに凛は、毎年、天皇皇后両陛下が上皇夫婦の元へ新年のあいさつに行っているのは知っているよな?」
「はい。2重権力になるなぁ~と感じながらも、親にあいさつに行くのだから、仕方ないと思ってました。」





あれ?でも待てよ―――――――――?





そこで私はある事実を思い出す。