彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)









「あいかわらず、オメーの両親は極端だな、檜扇柊護。」
「・・・。」
「けっ!俺とはしゃべる気はねぇーってか!?オメーが一番、檜扇家の中で怖いぜ!!何考えてるのかわからねぇーからな!?」








フジバラの言葉に無言を貫くと、両親の後を追うようにゆっくり歩き始める檜扇柊護。










「どうせ答えやしねぇだろうけど、オメーがヘルメットで面隠して、凛道蓮を助けたのはバレてんだぞ!?何企んでんだ~!?」
「・・・。」
「はいはい無視ですかぁー!?可愛くねぇー野郎だぜ!!」










最後までフジバラの言葉に答えることなく、檜扇柊護は自社ビルに入る。








「坊ちゃま。」








そんな彼を出迎えるのは、彼を幼少期からお世話しているじいや。










「警察署長に命じて、藤原虎次郎に本日のことを口止めさせましょうか?」
「必要ない。ああいうタイプの人間は、放牧してる方が都合がいい。」
「坊ちゃまのお立場が、危ぶまれることだけはさけとうございます。」
「テメーの火の粉ぐれーテメーで払える。」
「・・・かしこまりました。とにかく、お休みください。あの無礼な子供から受けた攻撃、あなた様のお身体に響いているでしょう?」
「くっくっくっ!まさか・・・あんなふざけた真似されるとは思わなかったぜ!見た目通り、まだまだ中身もガキだな。」
「笑い事ではございませんよ!?一歩間違えば―――――――!」
「成島、オメーの気持ちは受け取った。だがあいにく、俺は仕事を休んでるヒマはねぇ。」
「しかし!」
「親父がおふくろとデートに出かけるなら、なおさらだ。オヤジの分の仕事が俺に回ってくる。待つ時間が惜しいから、連絡して送るように手配しろ。」
「おいたわしや、柊護坊ちゃま・・・・・!トンビがタカを産んだとは、まさにこのこと・・・」
「俺の心配より、テメーの心配してろ、成島。どこでだれが聞いてるか、わかりゃしないからな。」
「かまいません!柊護坊ちゃまのために死ねるならば、成島は本望でございます。」
「そりゃ、ありがとよ。さあ、仕事に取りかかるぞ。」
「あの、坊ちゃま!」
「あん?なんか問題でも起きてるのか?」










どうしたと聞いてくるお方に、正直な気持ちをお伝えした。