彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






正当防衛でも、脅迫に値する発言の数々。

よかった。

ホントよかった。



(敵が、スマホの録画を消してくれていて。)





〔★敵は有利な情報を逃した★〕





ブロロロロロン!ブローン!!

ヴォーンヴォーン!!

バルバルババババ!!

フォンフォン!!

グオォオオオオン!!





5つのエンジン音が火を噴く。





「ああ!?バラさん、あいつらノーヘルですよ!?」
「あ~!!バラさんの目は、現在休憩中だっ!!」





ほらほらと指さす岩倉にそっぽを向き、目を閉じて知らん顔してくれるおじさん。
ほどなくして、真紅のインパルスとブラックのホーネット250とピンクのSR250とブルーの光沢が美しいCB400SFとロッケットカウル付きの銀のゼファーが、シルバー社の前から発進した。
5台の単車は蛇行しながら、道路を滑らかに走っていく。
その姿が見えなくなった時、元皇族がかな切り声を上げた。






「なんてムカつくクソガキ共なの!!悔しい!悔しい!!ムカつく!!」
「落ち着いて未子っち!!あんなガキ、相手にするだけムダだ!!俺は大物だから気にしない!!」
「でも、二三人君!!」
「あんなガキのことはほっといて、これからデートに行こうよ!!」
「二三人君とデート!!?行く行く!!最近お仕事忙しくて、デートしてなかったもんね♪」
「そうともそうとも♪キミが好きなお店で、キミの引き立て役の宝石や服や靴を買うんだ!!可愛く変身して、俺を癒してくれよ、未子っち~♪」
「もちろんよぉ~♪たっぷり甘やかして、あ・げ・る♪」
「未子っち♪」
「二三人くぅん♪」
「お二人さん!デートするなら、そのなりで出かけないでくれ。俺の会社のプライベートルームに、父さん達の服がある。着替えに帰ろう。」
「そうだな!そうしよう、未子っち♪」
「うん♪デート、デート♪二三人君とデート♪」






嬉しそうに言いながら、瑞希お兄ちゃんの原料を支えている一人を押しのけて、瑞希お兄ちゃんの原料と腕組みをする元皇族。
しかしすぐに、鬼の形相でパトカーへと振り返りながら言った。










「言っておくけどこれは貸しよ!!?あんたを許したわけじゃないからね、フジバラ!!!覚えてなさい!!!」










捨て台詞をはくと、夫である口ひげ超エロ親父にべったりくっつく悪女の元皇族。
そちらの姿も見えなくなったところで、閉じていた目を開けながらバラさんは言った。