彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)













「もっとも、パトカーにあるドライブレコーダーから見れば、そこで泣いてる坊やが踏みつけられているシーンが録画されているので、坊やが被害者とわかりますけどね?」
「不良の味方をする気かぁ!!?」



「こっちは正義の味方だっ!!!」












静かにしゃべっていたおじさんが、怒声を上げる。










「警察として、見ちゃったもんはしょうがないんですよ。岩倉!応援を呼べ!」
「はい!ただい~!!」


「呼ぶな!!!」










突然、岩倉の言葉をさえぎる声が上がる。










「呼ぶ必要はない。これは身内同士のもめ事だ・・・。」










そう言いながら、口ひげエロ親父の背後から現れたのは――――――












「柊護!?」

「ヘルメットマンさん!?」












眉間にしわを寄せた檜扇柊護さんだった。
先ほどと違う服を着ていたが、しっかりとした足取りで、私達と瑞希お兄ちゃんの原料の間に立つと言った。










「これは・・・事件ではない・・・!」
「事件だろう。俺達は見ていたし、パトカーのドライブレコーダーも記録してる。這いつくばって逃げている凛道蓮を、大人の男2人が踏みつけている姿を。」
「それは示談する。帰ってくれ。」
「言っただろう。傷害の現行犯を見た以上、逮捕しないで帰る警察官はいない。」
「だったこっちも言わせてもらう。これは、檜扇二三人とその子供達による内輪のケンカだ。凛道蓮が踏まれたのは事故。内輪もめの延長戦だ。」
「檜扇柊護よ・・・オメーを学生時代から知ってるが、もう少し話の分かる奴だと思ってたんだがな?」
「これでも穏便に済ませようとしてんだぜ?皇族の身内の犯罪をもみ消した前例を持つ警察なら、ここで凛道蓮たちがお家に帰るのを見届け、俺が両親たちを連れ帰るのを確認して引き上げるのが得策と思わねぇのか?・・・・・岩倉の立場もなくなるぞ。」
「はあ!?なんで俺の名前が出てくるんだ!?どういう意味だ、君!?」
「遠回しに脅されてるんだぜ、岩倉の兄ちゃん!!」
「瑞希お兄ちゃん?」










クソ岩倉の問いに答えたのは私の好きな人。