彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)









瑞希お兄ちゃん達が1歩近づけば、敵達は気迫に押され、2歩下がっていく。










「ふ、二三人君!なんとかしてよ!」
「ご、ごめん、未子っち!!未子っちは守るから!!俺がリンチになれば君は助かるから!!」
「わかってんじゃねぇーか、クソか抜き野郎!!?」
「いやよ!!そんなことさせない!!二三人君は私が守る!!」

「奇遇だな、税金悪用してる元皇族!!オメーらに、凛を好き勝手させねぇ!!凛道蓮は俺が守る!!」
「瑞希お兄ちゃん・・・・!!」
「か、勝手に吠えてろ!!今、皇宮警察を呼――――――――――――!!」



ファンファンファン!










いきなり、真横でサイレンが鳴る。
それで元皇族の言葉と動きが止まり、瑞希お兄ちゃん達が戦闘態勢を取る。












ファンファンファンファンファン!!


「どうしました?事件ですか?」













拡声器だが、誰がしゃべっているかわかった。
なによりも、運転席の窓から、顔を出してくれたのでわかった。












「バラさん!?」
「おじ、さん・・・!?」
「こりゃあ、驚いた。4代目の坊やが泣いてるぜ?」
「ああ!?だから、早く出ようって言ったんですよ!」












〔★隠れていたようだ★〕










おじさんの登場に、瑞希お兄ちゃんの原料が動揺して叫ぶ。










「いつからいた!?」
「檜扇二三人さん、事件ですか?」
「公僕、引っ込んでなさい!!」










慌てる夫に対して、動じることなく暴言を吐く元皇族の妻。
これにおじさんは、怖い表情を変えることなく言った。










「刺されたと聞きましたが?」
「なんでもないっていってるでしょう!?さっさと帰りなさい!!私が誰か知らないの!?」
「あなたが檜扇未子さんという『一般人』、だと知ってますよ。『一般人』が、警察の捜査の邪魔をすると、公務執行妨害罪になるのを、おばあ様から習いませんでしたか?」
「貴様!!私に逆らう気!?」
「おや、それは、スマホを録画モードにしてるのですか?犯行現場が映ってるんですか?」
「え!?あ、ああ!?」










バラさんの指摘で、慌ててスマホを隠す元皇族。
それを横目に、おじさんはさらに言葉を続けた。












「檜扇二三人さん、傷害事件なら、お話をうかがいますよ?もちろん、そちらのスマホの映像も提出して頂きますがね?」
「スマホにやましい動画なんてないわよ!!」
「なるほど、今消しましたか。さすが、手癖の悪い元皇族様は違いますね。」
「フジバラ!!」
「そうですが、なにか?」












威嚇する元皇族に、涼しい表情になるおじさん。