彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「・・・銃刀法違反ですよ?」
「「撃たれたくなかったら、言う通りにしろっ!!」」





声をそろえて言う馬鹿夫婦の利き手には、小ぶりの拳銃が握られていた。





「いや・・・ここ日本なんですけど?いつから銃社会のアメリカ化したの?」
「はははは!!俺が撃たないと思って、余裕だな!?だが、あいにくだが、俺はお前を打つからな!!お前のせいで、タイのガキどもを認知することになって、もらえる遺産は削減だっ!!」
「そうよそうよ!!二三人君が貧乏になったじゃない!!で・も♪おばあ様に仕送りを増やすように頼んだから、お金で苦労はさせないわ♪安心してね、二三人くーん♪」
「ありがとう、未子っち♪苦労を掛けるね♪」
「ううん、いいの!私との結婚を反対された時、4年もずっと待ってくれたんだから♪当然じゃない♪私のこと、1番愛してるよね?」
「もちろん、1番愛してるよ!!愛しの未子っち♪」
「二三人く~ん♪」
「未子っち~♪」
「・・・。」





銃口をこちらに向けたまま抱き合う馬鹿達を見て、器用な姿勢が取れると感心する私。
てか、元皇族の未子への仕送りを上皇妃が増やすということは、日本国民の税金がさらに無駄遣いされるってことよね?





(すっげー納得できないのですけど?)





他の宮家の女性は、一般人としてきちんと生活できてるのに・・・。

「なぁ、お前なんなんの、檜扇未子?檜扇二三人を、税金で養わないと、死ぬ病気なの?常に日本国民を馬鹿にしないと、発作でも起こる病気なの?」
「そうよ!!私は複雑性PTSDよ!!病人の私を苦しめるあんたは、宮内庁から敵認定されてるんだからね!!」
「なにが複雑性PTSDだよ!!単に、人から批判されないための隠れ蓑の病名だろう!!?本当に複雑性PTSDで苦しんでいる全世界の人々に謝れ!!」
「うるさい!!うるさーい!!二三人君、早くあいつを懲らしめて!!」
「任せて、未子っち!!おい!!俺の息子のスペアにもならない出来損ない!!」
「だからお前の息子じゃないって言ってんだろう、クズの口ひげ超エロ親父!!」
「これからお前の頭を打ち抜く!!」

チャ!!





そう言いながら、銃口を私の頭に向ける口ひげ超エロ親父。





(馬鹿はなにしでかすかわからないからな・・・)

多分、本気で私を撃つ気なのだろう。





その前提で、私も言葉を選んで話しかけた。