神様は平等だと思う。
「うう・・・痛いよぉ~!」
あれから、もう一回転び、1階まで転げ落ちた私。
「ホントに痛い・・・特に、右わき腹辺りが・・・!」
コートの中に手を入れる。
痛い場所を自分でなでる。
「いたいのいたいの、とんでいけぇー」
言ってみて、むなしかった。
〔★元気になる呪文、今の凛に効果なし★〕
ヨロヨロしながら、立ち上がる。
重い扉を開けながらぼやく。
「やっぱり、人を刺しちゃダメなんだな・・・」
「誰を刺したんだ?」
「あ!?」
「瑞希お兄ちゃんの原料とその正妻!!」
「せめて、種馬といえ!」
「二三人君、そっちの方がひどい言い方よ!」
いたのは、檜扇二三人檜扇未子夫婦だった。
「なにしてんですか、こんなところで?」
「こっちのセリフだ!!柊護を訪ねてみれば、お前が階段から出てきたんだろうーが!?」
「げ!?バッドタイミング・・・!!」
自分の不運を呪っていれば、低い声で口ひげ超エロ親父が言った。
「蓮、お前―――――――その様子だと、柊護を刺したのか?」
「っ!?」
(な、なぜ、私がヘルメットマンさんに、カンチョーをしたことがバレてるの!?)
「ぼ、僕は別に―――――――!!」
「コートの下に何か隠してるな・・・?」
「は!?いや、別に・・・」
(何も隠してはないけど・・・)
「きっと凶器よ、二三人君!!」
そう言ったのは、元皇族。
そしてスマホを出すと、私に向ける恥ずかしい皇族の身内。
「大人しく自白しなさい!!私の息子の柊護を刃物で刺したと!!!」
「え?刺してませんよ?てか、動画撮影してます?」
「馬鹿のヤンキーでも、さすがにわかるみたいね!?」
「録画してるなら、あなたの汚い言葉遣いも、記録されますよ?」
「馬鹿ねぇ~!編集して消すから良いのよ!!さっさと自白しろ、下級平民!!」
「うわぁ~・・・元皇族のくせに、国民に差別用語使うなんて・・・ご両親の教育の質の悪さがわかりますね。」
「黙れ!!二三人君!!絶対このクソガキを逃がさないで!!」
「もちろんだよ、未子っち!!」
その言葉取り、脱出口をふさがれてしまう。
これに私は呆れつつも、打開策を考える。
(仕方がない・・・戦闘力は私の方が強いと思うから――――――強行突破するかな。)
そう判断した時、口ひげ超エロ親父が言った。


