ヘルメットマンのベルトを掴んで、警戒しながら扉まで引きずる。
「おっ、ぉ、お、ぉ前・・・!!?」
「お前も動くな、クソ社長!もっと刺しぞっ!!?」
「やめろー!それ以上、坊ちゃまを傷物にするでないっ!!」
「だったら扉を開けろ!」
言う通りに、オープンする逃げ道。
逃げ道が出来たところで伝える。
「ドアから離れなさい!!10数えるうちに離れないと、檜扇柊護えお傷物にする!!」
「ぐおおぉぉおおぉ!?テ、テメー・・・!?」
「やめろぉー!!すでに傷物になってる!!ますます傷物になるぅ!!」
「・・・仕方ありません!これ以上、坊ちゃまを苦しめるわけにはいきません!凛道蓮さんの言う通りにします!!いいな、孫よ!?」
「くっ!わかったよ!おじいちゃん!」
そう言いながら、数歩、ドアから離れる祖父と孫。
「カウントしなさい、凛道蓮さん。」
「承りました!成島太郎さん!いきますよ!」
敵が同意したので数えた。
「い~ち、10!!」
「「「はぇえよ!!?」」」
トリプルツッコミが入るのにあわせ、私は右ポケットの中身を、成島の祖父と孫の足元に叩きつけた。
ボン!ボン!ボン!
「うわ!?なんだ!?」
ドーン!!
秘書の言葉にあわせて爆破する。
「煙幕じゃな!?」
私が投げつけた物の答えを、じいやさんが当てる。
そう・・・私が投げたのは、つなぐから誕生日プレゼントにもらった護身用の煙玉。
以前、時代劇の水戸黄門に出てくる風車の弥七が使っていたものと同じものだそうだ。
〔★凛は、忍びアイテムを使用した★〕
檜扇柊護の秘書とじいやが怯んだすきに、今度は左のポケットの中身を天井に向けて投げる。
ブーン!
こちらも忍びの道具で、破裂すれば火花を出す火薬玉。
パン!パン!パン!
火災報知機の側で爆発する。
ジリリリリ!!
「な、なんだ!?」
「火災報知器が作動する!」
状況が把握できない孫と、把握できたじいやが叫んだ時、スプリンクラーが作動した。
ザー!ザザ―!!
「うわ!?水が!?」
「お坊ちゃまー!!」
「くっ!?」
水が落ちてくるのに合わせ、人質にしていたヘルメットマンさんを突き飛ばす。
ドン!!
「テメ!?」
顔をゆがめる檜扇柊護を無視して、猛ダッシュで檜扇柊護の部屋から飛び出した。


