彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)











「本当ですか?本当に――――――――凛道蓮と、真田瑞希様のドナー検査とDNA検査をされたのですか?」



「愛人の血液を使ったから間違いない。」

「!?」



その言い方に、違和感を覚える。

なぞかけのような言葉。

私は少し考える。

そして気づいた。

「その言い方だと、檜扇二三人には、僕ら以外にも愛人の子供がいるということになりませんか?」










そう問えば、目を細めて私を見るヘルメットマンさん。
次に口を開いた時、彼の返事は私が望む答えではなかった。










「両親は離婚しないで、現状維持を続けることが決まった。」
「ラポン王女が愛想をつかしたのですか?」
「タイの国王が強制的に連れ帰った。」
「タイの国王が!?」
「お忍びで来て、側室の親子達もろとも連れて帰った。」
「そうなのですか!?」
「ついでに、親父をぶん殴って帰ったぜ、タイの国王陛下は。」
「あ、それは良いことですね。」










〔★殴られて当然のことをしている★〕











「俺には俺の都合がある。」










タバコの箱から、一本取り出して加えるヘルメットマンさん。










「臓器移植手術で祖母は助かった。1番よかったのは、祖母に愛人の血が入らなかったこと。愛人の血が入ると困る。我慢ならねぇーからな。」



愛人の血が入ると困る?

愛人の血が入るとこま―――――――――――!?



「それは瑞希お兄ちゃんのことかっ!!?」










言葉を理解した時、怒鳴っていた。
檜扇柊護にむけてメンチを切れば、無表情で言われた。










「そうだ。愛人の血なんて、冗談じゃねぇーんだよ。」

なんて言い方するの!?

「瑞希お兄ちゃんのお母様は、好きで愛人の立場になったんじゃない!!」

「結果がすべてだ。簡単に、男を信用し過ぎるんだよ。愛人体質があったんじゃねぇーの?嫌だねー」

「そんなに愛人の子を毛嫌いするなら、どうして僕を助けてきたのですか!?正体を隠して、危険をおかして、身を挺して助けてくれたのですか!?」

「・・・ヘルメットをして助けてきた件は、祖母に凛道蓮の臓器が適合するかもしれなかったからだ。愛人のガキの臓器を使うのは、本当に最終手段。代用品に死なれては困るからな。」



(代用品―――――――――!!)



「その言い方、やめて下さい!!」

「あん?」

「瑞希お兄ちゃんのこと、代用品というのはやめて下さい!!あの方には人権があります!!物みたいに扱わないで下さい!!」










ガンを飛ばしながら、冷たい表情でヘルメットマンさんは言った。