「坊ちゃま、申し訳ありませんでした。孫にはわたくしがきちんとしつけておきます。」
「そうしてくれ。俺の秘書が、見た目で人を判断する人材だと思われたら困るからな。」
「誤解です、柊護社長!私は決して、見た目でこの男の子を判断したわけでは―――――!!」
「言い訳より、テメーの態度を反省しろ!今も、男の子とガキ扱いしたが、高1なら男性の表現で良いだろうが!」
「え!?」
(高1の男性!?)
「ご、ごもっともでございます!申し訳ありませんでした!!」
「俺に詫びてどうする!?相手見てもの言えや!」
「本当に申し訳ありませんでした、凛道蓮様!!」
「・・・いえ、お気になさらず・・・。」
赤ペコのようにペコペコする秘書さんの言葉は、私には届いてなかった。
それよりも、強い印象を受ける言葉を聞いたから。
(ヘルメットマンさん私のこと、高1の男性と言った・・・!!)
いつもなら、第一中学の生徒に、年下と勘違いされる。
それがヘルメットマンさんは高校生であると認識してくれている。
その上で、ヘルメットマンさんは私を『男性であると断言』した。
そこから導き出される答えは―――――――――
「・・・檜扇柊護さん・・・」
「あんだよ?」
「ずっと・・・・・確かめたかったのですが・・・・」
「あんだ?」
「本当に・・・・僕と瑞希お兄ちゃんのドナー検査をしたのですか・・・・?」
(私の血を使って、DNA検査がされていないのかもしれない。)
私の血を調べていないということになる。
私が見る限り、ヘルメットマンさんが私を女子だと隠してくれているようなそぶりは見受けられない。
むしろ、血を使って調べていない、周りからの情報を岳で話をしているなら、私は男性ということになる。
その前提で、ヘルメットマンさんがしゃべってるとすれば―――――――
(ヘルメットマンさんは、私が女性だと気づいていない以前に、ドナー検査もDNA検査もしてないことになる!!)
なぜ!?
(あんなに檜扇湖亀達は、私と瑞希お兄ちゃんの検査に執着したというのに――――――――どうして検査してないの?)
私の頭の中は、ヘルメットマンさんが私達の検査をしていないという認識で固まる。
これに対してヘルメットマンさんは―――――――――
「検査したに決まってるだろう。」
即答で、私の質問に答えた。
それも、私の核心に反する答えを口にした。


