彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「成島ぁ~このガキが俺のゲストだってことは知ってるよなぁ?」
「は、はい!檜扇社長!」
「いくら俺の懐刀とはいえ、俺は凛道蓮の呼び捨てを許可した覚えはねぇぞ・・・!?」
「す、すみませんでした!!」
「ちゃんと『さん付け』しろやボケ!!」

ドカッ!!





そう言って怒鳴るなり、私の座っている反対側のソファーを蹴り飛ばすヘルメットマンさん。
それでソファーが浮かび、床にたたきつけられた。





ドスーン!!

「ひ!?も、申し訳ありませんでした、柊護社長!!」
「俺じゃなく、凛道蓮に詫びろ!!」
「り、凛道蓮さん、呼び捨てにしてすみませんでした!!」
「成島ぁ~オメーは俺の顧客にも、さん付けするんだったかなぁ~?」
「い、いえ!失礼しました!凛道蓮様!!」
「腹クソわりぃ!!」





吐き捨てるように言うと、3番目の煙草をくわえて吸い出すヘルメットマンさん。








(あ~びっくりした!!)

驚いた!!

(ヘ、ヘルメットマンさんも、大声出せるんだ・・・!)

初めて聞いたけど、ドスの効いた、よくとおる声してるなぁ~








〔★凛の驚きポイントはずれていた★〕





「申し訳ありません、凛道蓮様!!」
「お、お気になさらないで下さい。僕は呼び捨てでも気にしませんから。」
「そうはまいりません。」
「おじいちゃん!?」
「品のある老紳士さん!?」
「品があるなど、お褒めのお言葉をありがとうございます、凛道蓮様。孫の教育が行き届かず、申し訳ございませんでした。」





そう言って、若い私に頭を下げる目上の男性。





「頭をお上げください、成島の紳士さん!」
「成島太郎と申します。」
「成島太郎さん!!僕、気にしてませんので、お気になさらないで下さい!ヤンキーなので、雑な扱いにはなれてますから!ね!?」
「ですが――――――」
「・・・じいや、頭上げな。」
「かしこまりました、坊ちゃま。」





私の説得には応じなかったのに、ヘルメットマンさんの一言には従うご老体。