彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「やっぱ違うか・・・。」
「えっ!?」





ボソッとヘルメットマンさんがつぶやく。





「オメーみたいなガキは、甘い菓子が好きなもんかと思ったが、甘いもんを受け付けなくなる年になってんのか?」
「へ!?」
「菓子、全然食ってねぇーじゃねぇーか。」
「えっ!?あ、ああ!チョコレートですか!?いや、大好きです!!」
「けっ!なんでぇー見た目通りのお子様舌かよ。さっさと食え。」
「あ、はい!ありがとうございます・・・!」





警戒気味にチョコを1粒つまむと、シルキロールの下から口に運ぶ。





(お、美味しい!!)

さすがGodiva♪

ゴディバのチョコって、お高いんだよねぇ~♪

美味しい、美味しい♪





コロコロと、口の中で溶かしながら味わっていれば、タバコを灰皿に押し付けたヘルメットマンさんが言った。








「オメーヤンキーらしくないな。」
「よく言われます。」
「つーか、アメじゃねぇんだから、かめよ。」
「もったいないです!こんな美味しいのを!」
「全部食っていいぞ。」
「いけません!公平に半分こ・・・あ!?全部で四人いるので、四等分にしましょう!」
「な!?」
「ふふふ♪」
「くっくっくっ!」








私の提案に、秘書さんが目を丸くし、紳士とヘルメットマンさんが笑う。








「おい、凛道蓮。その菓子は、オメーと俺の分だ。こいつら2人の分はねぇ。」
「え!?可愛そうですよ!みんなで分けましょうよ!いいでしょう、ヘルメットマンさん!?」
「おい、社長になんてあだ名付けてるんだ!?ちゃんと檜扇社長と呼べ!!」
「あ、すみません!檜扇社長!」
「そうだぞ!気をつけろ、凛道蓮!」
「誰が呼び捨てにしていいって言った?」








ふいに、ヘルメットマンさんの声が低くなる。








「「え?」」








私と秘書さんの声が重なった時、ヘルメットマンさんは腕組みした状態で秘書さんをにらんでいた。