「用件を伝える。檜扇湖亀の件だが、解決した。もう、オメーと真田瑞希の臓器を欲しがる必要はなくなった。」
「・・・はい。」
「手術は成功した。あとは、傷が塞がって安定するまで気楽に入院生活をするだけだ。」
「そうでしたか・・・。」
(本来ならその報告、獅子島さんから受けていたはずなのに―――――――)
「おばあ様が助かってよかったですね。」
「世辞は言わなくていい。オメーら的には、くたばった方がよかったんだろう。」
「まさか!さんざん悪事を働いてきたクズが、軽い苦しみで死んでもらったら困りますよ!」
「へっ!そういうところが、真田瑞希に似てるな。」
「え!?僕、瑞希お兄ちゃんに似てますかっ♪」
「半分はな。もう少しオメーが世間を知れば、ますます似てくるだろーぜ。」
「わかりました!僕頑張って、世間を知ります!!」
「そーかよ。まあ、せいぜい頑張りな、真田瑞希とは赤の他人さん。」
「えっ!!?」
ヘルメットマンさんの言葉にビックリする。
「僕が瑞希お兄ちゃんと赤の他人だと、あなたは信じてくれてるのですか!!?」
「自己申告してんだからそうなんだろう?」
その言葉で、疑問がわき起こる。
「あなたは理解してくれてるのに、どうして檜扇湖亀達は信じなかったのですか?」
「・・・あいつらはこれまで、真田瑞希に不適切なことをしてきた。その自覚があるから、真田瑞希が弟の存在を否定するいやがらせをしてると思い込んでんだよ。」
「不適切!!?嫌がらせしてたんですか!!?」
「知りたきゃ、真田瑞希から聞け。俺がそこまで親切に教える義理はねぇー」
そう言いながら、2本目の煙草を加えて火をつけるヘルメットマンさん。
(そんな・・・私から檜扇家から受けた被害を瑞希お兄ちゃんに聞くなんて無理!!)
絶対無理!!
(それやると、瑞希お兄ちゃんが傷つくじゃない!!瑞希お兄ちゃんを傷つける事なんて、出来るはずがないわ!!)
つまり、永遠にわからない&瑞希お兄ちゃんが話してくれるまで待つパターンじゃない!?
〔★下手をすれば迷宮入りだ★〕


