彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)









「上皇は!?母親がいじめられてるのに、やめさせなかったのですか!?」
「一緒になって、イジメてたんだよ!!」
「なんで!?」
「昭和天皇の娘が早死にした時に、上皇が両親である昭和天皇夫婦に暴言を吐くトラブルを起こしたんだよ。まあ・・・そのおかげで、昭和天皇は、今上陛下を息子夫婦に育てさせては危険だと判断して、濱田従事長に育てさせたんだ。悪い天皇になったら困るからな。ぶっちゃけ、上皇夫婦に育てられた次男を見れば、クズ加減がわかるだろう?」
「英断ですね、昭和天皇。」
「ただな・・・子供を取り上げられたことで上皇妃は、義理の両親を憎むだけじゃなく、長男の息子まで嫌うようになってな・・・。」
「だから、現在進行形で、あからさまにひいきしてるのですか?」
「そうだ。」








客観的な意見を述べれば、うなずきながら瑞希お兄ちゃんは答えてくれた。








「嫌うだけじゃなく、意地悪もしたぞ。大好きな、育ての親の濱田従事長が死んだ時、上皇妃は長男である天皇陛下が葬儀と通夜に行くなと命令したんだ。」



「なんてひどい!!血も涙もないのか、上皇妃は!?」
「ないだろうな。普段は温厚で、常に笑顔を絶やさず、周りを気遣って、みんなに心配をかけないようにふるまう天皇陛下が、この時ばかりは・・・泣いちまったらしいからな。」
「可愛そう・・・」
「泣いてる姿を見て、次男と一緒に上皇夫婦は笑ったそうだ。」
「僕、完全に上皇夫婦を敬う気持ちがなくなりました。」
「それでいい。次男は女好きで非常識だったから、祖父の喪中に婚約して、若くして結婚した。周りは、上皇夫婦の異常さを知っていたから、そんな人間と親戚にはなりたくない。だから、長男と妹の見合い話が来なくて、婚期が遅れた。」
「遅れるでしょうね。」



「それなのに次男の弟宮は、常に兄で長男の天皇陛下を見下してる。俺的にあり得ないのは、側近を含めた用心がいる前で、『兄上は30になっても童貞!!』と笑いながら言ったことだ。」
「はあ!?キモ!!弟宮、気持ち悪いんですけど!?自分はバカですって、自己紹介したのですか!?」








〔★常識があればそんな発言はしない★〕