彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)









(こんな祖母なら、両親なら・・・あんな娘にもなるよな・・・。)








檜扇二三人の妻を思い浮かべながらげっそりとする私。








(ちょっと・・・これ以上聞くのはやめよう。頭に血がのぼって、不愉快になる。)








そう思って、ヌームを外そうとした時だった。








ポン!ポン!








誰かが、私の耳からヌームを外す。
外れた瞬間、心地よい声が耳に届いた。








「なに見てるんだよ、凛~?」
「え!?瑞希お兄ちゃん!?」








私の元から立ち去ったはずの好きな人が、私の背後から、私をのぞき込んでいた。








「凛、俺の部屋でだべらねぇーか?」
「え!?は、はい!喜んで♪」
「瑞希~凛たん連れてくなら、飲みもん持ってけ!ほら、おそろいでオレンジジュース♪」
「モニカちゃん特製の生チョコも持って行って食べて~♪」
「手拭きを忘れるな。飲食する以上は、衛生管理を怠るな。」
「わはははは!!」
「おう、サンキューな、オメーら!」
「あ、ありがとうございます、みなさん!」








いつもなら・・・モニカちゃんあたりが、私達が2人っきりになるのを邪魔してくるのだけど―――――――――・・・・・・・・・・








(気を遣われている・・・?あるいは、瑞希お兄ちゃんの心のケアをしろということかしら・・・?)








そんな思いで、飲み物とお菓子とお手拭きを受け取って、瑞希お兄ちゃんと一緒に住居スペースに移動する。








「「「「ごゆっくり~♪」」」」








声をそろえた明るい声色で見送ってくれる初代龍星軍の先輩方に、やっぱり気を遣われてると・・・再確認したのだった。