「瑞希!!烈司達も!!こっちは、高速を無賃で行き来した件でしょっ引きたいのを我慢してるってのによ・・・!!」
「しゃーねぇーだろう!!凛がさらわれちまったんだから!!それと高速の料金は、後でちゃんと事情を放して払ったから問題ないはずだぞ!?」
「そうそう!しかも、凛たん拉致ったのも、結局檜扇の奴だったもんな~」
「ねぇバラさん!!あたし達よりも、檜扇一門を逮捕しなさいよ!!あたし達は被害者なんだから!!」
「無理言うな、モニカか。バラさんにそれだけの力はない。あれは、今日ここに、凛道と瑞希を連れてくるというパシリはしとらん。」
「わはははは!生で見たぜ~権力の犬ぅ~!!」
「うるせぇ!うるせぇ!うーるーせぇー!!今回は特例だ!!上皇妃の命令だから、仕方なく動いたんだよっ!!」
「え!?そんなこと、僕らに話していいのですか!?おじさんの立場、悪くなりません?」
「大丈夫だ、凛。俺達が言わなきゃ、バラさんは無事だ。」
「ふざけんな瑞希!!誰がテメーら元ヤンキーに借りを作るか!!拡散上等!!好きにしゃべりまくれ!!」
「おじさん・・・僕は元ヤンじゃなくて、ヤンキーです。間違えないで下さい。」
「いちいち律儀なんだよ!!このクソ坊主!!パクられてーか!!?」
訂正を求めれば、理不尽な言葉で怒鳴られる。
(パクるって・・・逮捕するなら、ヘルメットマンさん以外の檜扇家の人間でしょーうに。)
おじさん何も知らないからそんな風に言えるんだよ。
(檜扇湖亀なんて、隠蔽された殺人事件の犯人なんだから!!)
そう、5人も殺している犯罪者――――――――・・・・!!?
そこまで考えてハッとする。
(あれ!?檜扇湖亀を告発するなら、警官のおじさんがいる今じゃない!!?)
「おじさん!」
「なんだよ!?」
「おじさんに、お渡ししたいものがあります。」
「あん?俺に渡したいものだぁ~!?」
目を吊り上げ、けげんな顔をする大人に、私はそれを渡した。
「檜扇湖亀が、檜扇達比古と高野槙雄と共謀して、過去に5人の人間を殺したと自白した音声データです。」
「なに!!?」
それでけだるそうだったおじさんの表情が引きしまる。
悪を取り締まる警察官の顔になる。


