檜扇湖亀の病室からの帰り道、私はすごく複雑だった。
(まさか、タイ王国の女王様とお知り合いになる日が来るなんて・・・)
あの口ひげエロ親父、世界を股にかけて愛人作ってるのかよ。
〔★檜扇二三人的には、タイのラポン女王が本命そうだ★〕
「いや~参った、参った!タイの女王様を呼ぶなら、俺に一言ホウレンソウしろよ、伊織~?」
「フン!最近は、しけた面しか見せない瑞希の意表がつきたくてな。さっさと通常運転に戻れ。」
「あんだよそれー?」
「うふふふ♪つまりね、みーちゃん♪イオリン、みーちゃんが檜扇家と高野家のことで、疲れてたからサプライズしてくれたのよ♪心配してたのよ~ねぇ、イオリン?」
「伊織、オメー・・・。」
「チッ!勘違いするな!檜扇一家の無様な姿がみたくてしたことだ!」
「わははは!伊織は素直じゃねぇなぁ~!?」
「けど、瑞希を元気にさせて、ムカつく奴らに一泡吹かせてスカッとするって意味じゃ、大成功だったぜ~!?」
「うるさいぞ、貴様ら。」
「つーか、バラさん的にはラポン女王の降臨はどーよ?楽しめたんじゃねぇーの?」
「元ヤンが気やすく、現役警官に話しかけるな!」
「はいはい、気分スッキリって事ねぇ~♪面白かったな、瑞希!」
「おう!サンキューな、伊織!!」
「フン・・・!」
(あ、明るいなぁ~!!)
気まずい私をよそに、烈司さんを主導にした瑞希お兄ちゃん達の会話は楽しいものだった。
そんな烈司さんと目があった時、甘いマスクの男前が私に微笑む。
「凛たんは、楽しめたかなー?タイ国王の愛娘、ラポン王女様との出会いを?」
「え!?えーと・・・楽しいというか・・・驚きの感情が強すぎましたね・・・。」
(クズとはいえ、日本の皇族の身内に会っただけでも驚きなのに、海外の・・・Kingdom of Thailand、タイ王国の王族と知り合いになってしまうなんて・・・!!)
もはや私は、普通の生活を送れないのかもしれない。
〔★凛道蓮の非日常化が進んでいる★〕


