「凛道蓮は、私達の気持ちを、すべて代弁してくれわ。そんな子に手を出すことは、このわたくしが許しません。」
「な、なんですって!?」
「二三人、あなたをわたくしは・・・わたくし達は愛しているけどね、愛憎の気持ちがあることも覚えておいて。」
「あ、愛憎って!?ラポンちゃん!?」
「栂の宮未子・・・あなたの『栂』という漢字は、隠語であるとわたくしは父から聞いたわ。」
「な、なによ!私の名のなにを聞いたというの!?」
「『咎人』の『咎』を、『栂』にして、お印にしたと、今は亡き日本のエンペラーは、語ったそうよ。」
「はあ!?私に栂の宮と名付けたのはひいおじい様よ!?侮辱する気!?」
「わたくしは事実を告げただけ。理解できないということは、物事の裏側を読み取れない愚かさがあるようね。今後は、栂のお印を深読みする努力をしなさい。皇室の皇族の面汚しが。」
「貴様!!私をどこまで侮辱すれば気がすむの!?」
「貴様こそ、タイ国王の娘に、一般庶民が生意気な口をきいていいと思っているのか?降嫁された庶民が、対等に格式のあるタイの女王と平等に言葉をかわせるのは、わたくしが情けをかけてやってると、いい加減気づいたらいかがかしら?檜扇湖亀殿の臓器の用意もできなかった役立たずが!!」
「うっ!?き、貴様!!」
ラポン女王の言葉に、歯ぎしりをして言い返せない元皇族。
その様子を無表情で見た後で、私に笑顔を向けるラポン女王。
「安心しなさい、凛道蓮。二三人には、今後一切、真田瑞希を困らせないと約束させます。檜扇湖亀殿の命の恩人であるわたくしに、逆らわせるようなことはさせませんわ。」
「ラ、ラポンちゃん待ってよ!俺、殴られたんだよ!?3回も暴力を受けたんだよ!?」
「先に手を出したのは二三人でしょう?私達の子供達の前で、恥ずかしい父親の姿を見せないでちょうだい!!」
「ポー・・・もうやめてよ。」
「今のポー・・・カッコよくない。」
「ポーは、反省という日本語を知らないの?」
「これ以上、ダサいポーを見たくない。」
「僕らを失望させないで下さい、ポー。」
「ぐっ!?」
ラポン女王がきつくと言い、子供達も口々に非難すれば、もごもご言いながら黙り込んでしまうまったくダメな男。


