彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)











「皇族の特権を使い続ける元皇族様に味方したくないが、檜扇未子が傷ついてるのがわからないのか?傷つけられたのは元皇族だけじゃない。異国で離れて暮らしていたラポン女王親子達も、第二夫人親子も、第三夫人親子も、口には出さないけど、お前に傷つけられてきたんだぞ。うぬぼれるのもいい加減にしろよ、口ひげ超エロ親父!」
「お、お前!!ずーっと思ってたけど、口ひげ超エロ親父ってなんだ!?親になんて最低なあだ名付けるんだ!?本気で俺を怒らせたいのかっ!!?」


「勝手に怒ってろ!!女ったらし!!」










ツカツカと近づき、その後頭部に拳を落とした。










ゴツン!!

「痛!?いったーい!!!」
「二三人君っ!?」
「テメーがキレても怖くねぇよ、ばーか!!」
「こいつ―――――――もう許さない!!よくも二三人君を――――――――!!」
「はい?」










突然、真っ赤な顔になった元皇族が、私に平手をするつもりなのか、手を振り上げる。










(え?これ私、攻撃されるの?)

こいつ私に、暴力ふるう気?

(私は元皇族をかばってあげたのに・・・この女、好きな男に理不尽な扱いを受けても、好きな男を優先する面倒なタイプなのね・・・)

まあいいわ。

(私も元皇族の子の女にはムカついていたところ。)

これで元皇族が、先に私を殴ってくれば、お返しでやり返せるからラッキー♪

思いっきりグーで殴り返そう♪と、内心ワクワクしながら待っていたのだが―――――










ガシッ!!

「見苦しい。やめなさい。栂の宮未子。」
「痛!?お、お前は!?」
「ラポンちゃん!?」










タイの王族が止めに入る。
元皇族が振り上げた手を、ひねりながら冷たく言い放つ。