「もう大丈夫ですよ、お義母様♪わたくしがお助けしますからね♪」
「頼もしいわ、ラポンちゃん♪」
「お任せください♪さあ、伊織が用意した病院スタッフの皆さーん♪檜扇のお義母様を、手術室に運んでくださーい♪」
「「「「はい!」」」」
タイの女王の合図で、ストレッチャーを押しながら医療スタッフが病室に入ってくる。
「では、檜扇湖亀様、参りましょう。」
「こちらに移って下さいね。」
「はいはい♪よろしくお願いしますね♪」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!」
ストレッチャーに乗り、病室から出て行こうとする極悪悪女達を元皇族が止める。
「お義母様!!移植する心臓は、日本人の物ではないのですよ!?薄汚いタイ人の血を、お義母様の身体に入れるのは反対です!!大反対です!!」
「未子ちゃん、いつから人種差別をするような悪い子になったの?」
「違います!!私は、お義母様のことを思って!!」
「人類はみんな1つの家族だから、そんなことを言うと嫌いになっちゃうわよ。」
「お、お義母様・・・!?」
「湖亀様、臓器の鮮度のタイムリミットが迫っております。参りましょう。」
「わかったわ。行ってちょうだい。」
乃万医師の言葉で、病室から手術室に移動する檜扇湖亀。
「つ、付き添うよ、湖亀ちゃん。」
「お、俺も!!」
その後には、夫の檜扇達比古と息子の檜扇二三人も追いかけるが――――――
「待ってよ二三人君っ!!」
息子・・・口ひげ超エロ親父の方は、妻である元皇族によって、引き留められる。
「な、なんだよ!?俺、おふくろに付き添わなきゃいけないから放してくれよ!!」
「付き添いなら、お義父様がいるからいいじゃない!!私を優先してよ!!」
「未子っち、わがまま言わないでくれよ!子供じゃないんだからさ~息子の俺が側にいなかったら、遺産相続の時まで根にもたらたら困るじゃんか?ちゃんと未子っちの話は、後で聞くからさ~」
「マジでいい加減だな、檜扇二三人。」
「な!?」
「凛。」
気づいたら、そうつぶやいていた。


