彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「俺達のことを愛してるよな、ポー!?だから、回らない寿司を食べさせてくれて、ゲームセンターを貸し切りにして、2人で一緒に遊んでくれたんだよな!?」



確認するように効いてくるバーリック。





「自慢の娘だと言ったのはウソだったの!?ポーの言い方だと、まるで私が―――――――――私達がいらないみたいないい方よ!?」



泣きそうな顔で言うマニーラット。





「やっと、やっと、実のポーに会えたのに・・・俺達クロ―プクルア(家族)じゃないの!?俺は生まれてきちゃいけない子供だったの!?」



悲痛な顔と声を上げるカムナン。








「あ、え、あ、あーその、えーと・・・」








5人の子供達の言葉に、完全に返事に困る口ひげ超エロ親父。
それを見かねて、第3夫人の息子が声を上げた。








「メー!!俺は必要とされて生まれたんじゃなかったの!?女王様!ラポン様!!俺達はポーに愛されてないの!?」
「カ、カムナン!そんな――――――!!」


「そんなことはありませんよ、カムナン!!」








カムナンと名乗った男の子の実母の声をさえぎって、タイの王女はカムナンを抱きしめる。










「そんなことありません。あなたも、チャクリも、チャナも、バークリックも、マニーラットも、二三人に愛されて生まれた子供なのです。そうでないなら、クロ―プクルアでないというのでしたら、余計なことをしないで身を引くだけです。お義母様に用意した臓器を持ち帰りましょう。」



(臓器を持ち帰るって―――――――――――!?)



「この馬鹿息子っ!!!」

ガッチーン!!

「痛ってぇ――――――!!?」










ラポン女王が言い終わるや否や、血相変えた檜扇湖亀が馬鹿息子に置き時計を投げつけた。
それは見事に東部に命中し、良い音を響かせてくれた。