「ほ、本当なのかい!!?その話は!!?」
「本当ですよ、おばあ様。」
「柊護ちゃん!!?」
「強引に獅子島伊織の主導で決まりました。乃万医師もラポン女王が用意した心臓の型とおばあ様のドナーの型が一致していることを先ほど確認しました。」
「坊ちゃまの仰る通りです。数々のドナー手術をしてきたこの乃万敏の目に狂いはございません。見事にドナーの型が一致しました。」
「そういうわけで、檜扇湖亀さんのために、この獅子島伊織が一肌脱いだのだが―――――――――俺の大事な真田瑞希と、可愛い凛道蓮の人生をめちゃくちゃにするという発言を――――――『一生私に、この檜扇湖亀におびえて暮らすことになると思え』だったか?そんな暴言を吐かれた以上、臓器移植の話は白紙にした方がいいな・・・!!?」
「な!?なんでお前がそんなことを決める!!?臓器を用意したのは、ラポン女王様よ!!?」
「ごめんなさい、檜扇のお義母様~!!わたくし、伊織には借りがあるから逆らえないの♪」
「なっ、なんだってぇ!!!?」
「伊織がそう言うなら、わたくしも檜扇のお義母様を助けられませーん!!見殺しにするのはつらいわぁ~!!!」
「そ、そんな!!」
極悪悪女の顔が絶望に染まる。
しかしそれは一瞬のことで、すぐに作り笑いをしながら言った。
「ま、待って!!待ってちょうだい!!その発言は冗談なのよ!!」
「貴様、瑞希と凛道の一生をどうするって?」
「違う!!違う違う!!違うの!!軽い冗談なの!!誤解です!!大事な瑞希ちゃんと蓮ちゃんには、ばあばは幸せでいてもらいたいの!!」
「ならば、真田瑞希と凛道蓮には、2度と手出しをせんな!!?報復もしないと誓えるかっ!!!謝罪もできるか!!?」
「ち、誓う!!誓うわ!!本当に私が悪かったです!!瑞希ちゃん、蓮ちゃん、ごめんなさい!!」
「貴様、それで謝罪したつもりか?命を助けてもらえるほど、真面目に謝っているのか?」
「謝っています!!本当に申し訳ございませんでした!!お許しください!!!お許しくださいませ・・・!!!」
そう言いながら、ベッドから降りて土下座する檜扇湖亀。
「この通り、反省してます!!だから私に臓器移植を――――――!!」
「フン!よかろう・・・!!」
完全に檜扇湖亀が白旗を上げたところで、獅子島さんはいつもの口調で言い放った。


