彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)











「宮内庁の圧力を受け、国際問題になると私の父からも反対され・・・私と二三人はロミオとジュリエットでした。ですが、私達は死んで一緒になる道は選びませんでした。2人の子供たちのためにも、同じ空の下で生きていこうと決め、二三人は愛の誓いを立ててくれました。」
「あ、愛の誓い・・・。」










この口ひげ超エロ親父の性格を考えれば、ロクなものではないとわかった。
わかったが――――――――――










「ラポン女王様・・・でしたっけ?どんな誓いを、立てちゃったんですか・・・?」










同情の気持ちが強くあったので、うっかり聞いてしまった。










「よく聞いてくれました!!」










女王は、待ってました!!とばかりに、満面の笑みで言った。












「私達は、右手の薬指の誓いを立てたのですっ♪」


「「「「右手の薬指の誓い・・・?」」」」」










ラポン女王の言葉に、不本意ながら、私と瑞希お兄ちゃんはともかく、檜扇湖亀と達比古と未子の声が重なる。
それでますます、まぶしい笑顔を作りながらラポン女王は告げる。










「彼の右手の指輪と私の右手の指輪は、決して外してはいけない愛の証です。だから彼は右手の指輪をどんな時も外さないのです。」










そう言いながら、右手にはめた状態で指輪を見せる王女。










「その指輪は!?」
「瑞希お兄ちゃん?」










それを聞いた瑞希お兄ちゃんの表情が変わる。










「ちょっと見せて頂いてもいいっすか!?」
「いいわよ、凛道蓮君。」
「俺は真田瑞希です。」
「僕が凛道蓮です。」
「あら、ごめんなさい♪はい、どうぞ♪」










女王が右手を瑞希お兄ちゃんに見せる。
それで瑞希お兄ちゃんの肩が、ワナワナと震え始めた。










「俺の死んだおふくろの日記には・・・写真もついていた・・・。」
「写真、ですか?瑞希お兄ちゃん?」
「ああ!!おふくろがマッチングアプリで出会って一目ぼれしたと主張する檜扇二三人から、その日のうちに愛の証として渡された指輪が、おふくろにつけさせた結婚指輪が、この指輪と全く同じデザインだ!!」
「ええ!!?」
「どういうこと、二三人・・・!!?」










ギョッとする私と外野と、目を細める女王様と、唯一表情を変えない獅子島さん達とヘルメットマンさん。