彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「ちくしょうめ!!!!」

ブ―――――――ン!!!

「え!?」
「あぶねぇ凛っ!!」

グイ!





瑞希お兄ちゃんが私を引き寄せる。
それに続くように、何かが割れる音が響きわたる。





ガッシャーン!!

「花瓶が!?」





私へと、飛んできたものは花がいけられた高価そうな過敏だった。
美しい花は床に散乱し、花瓶の中身によって床の一部が水浸しになる。








「な、なにが起き―――――――――!!!?」
「こんちくしょうめっ!!!二匹ともハズレなんて!!!検査費用で、また大損じゃないか!!!?」
「檜扇湖亀!!?」








ゼ―ゼ―と肩で息をしながら、花瓶を投げたらしい姿勢から、両腕を垂れさがらせる老女。
すぐさま、私と瑞希お兄ちゃんをにらみつけると、甲高い声で喚き散らした。








「親切にしてやって損をした!!私の臓器の代用品にもならないなら、不要だよ!!この欠陥品どもめ!!さっさと私の目の前から消えろ!!」
「最低な手のひら返しですね!?」








ムカつく言い方にカチンときた私に対し、瑞希お兄ちゃんは――――――










「あーはっはっはっ!!!」










大爆笑する。










「瑞希お兄ちゃん!?」
「気でも狂ったか、クソガキ!?」
「くっくっくっ!いーや・・・あんたの役に立たずに済んで嬉しいだけだ!!その様子じゃ、解離性障害・・・記憶喪失で昨日のことも忘れてるっていうのも嘘だろうー?」
「だったらなんだ!!お前らが私に無礼を働いたことは絶対に許さんぞ!!一生私に、この檜扇湖亀におびえて暮らすことになると思え!!」
「――――――――――そんな口の利き方をすれば、後悔するぞ!!!」

ガラガラ!!










罵声と共に部屋の出入り口が開く。










「相変わらず、下品な死にぞこないだな、檜扇湖亀?」
「ホント、極悪老害の見本だわぁ~」
「わはははは!!戦国時代なら、俺がひねり殺してるところだぜ!!現代に生まれてよかったなクソババア~!!?」
「つーことで、どっちが有利な立場か思い知らせてやるよ・・・!!!」

「獅子島さん!?モニカちゃん!?百鬼さん!?烈司さん!?」










現れたのは、瑞希お兄ちゃんの親友で、私が頼りにする先輩方だった。
しかも、いたのは4人だけではなかった。