「ちくしょうめ!!!!」
ブ―――――――ン!!!
「え!?」
「あぶねぇ凛っ!!」
グイ!
瑞希お兄ちゃんが私を引き寄せる。
それに続くように、何かが割れる音が響きわたる。
ガッシャーン!!
「花瓶が!?」
私へと、飛んできたものは花がいけられた高価そうな過敏だった。
美しい花は床に散乱し、花瓶の中身によって床の一部が水浸しになる。
「な、なにが起き―――――――――!!!?」
「こんちくしょうめっ!!!二匹ともハズレなんて!!!検査費用で、また大損じゃないか!!!?」
「檜扇湖亀!!?」
ゼ―ゼ―と肩で息をしながら、花瓶を投げたらしい姿勢から、両腕を垂れさがらせる老女。
すぐさま、私と瑞希お兄ちゃんをにらみつけると、甲高い声で喚き散らした。
「親切にしてやって損をした!!私の臓器の代用品にもならないなら、不要だよ!!この欠陥品どもめ!!さっさと私の目の前から消えろ!!」
「最低な手のひら返しですね!?」
ムカつく言い方にカチンときた私に対し、瑞希お兄ちゃんは――――――
「あーはっはっはっ!!!」
大爆笑する。
「瑞希お兄ちゃん!?」
「気でも狂ったか、クソガキ!?」
「くっくっくっ!いーや・・・あんたの役に立たずに済んで嬉しいだけだ!!その様子じゃ、解離性障害・・・記憶喪失で昨日のことも忘れてるっていうのも嘘だろうー?」
「だったらなんだ!!お前らが私に無礼を働いたことは絶対に許さんぞ!!一生私に、この檜扇湖亀におびえて暮らすことになると思え!!」
「――――――――――そんな口の利き方をすれば、後悔するぞ!!!」
ガラガラ!!
罵声と共に部屋の出入り口が開く。
「相変わらず、下品な死にぞこないだな、檜扇湖亀?」
「ホント、極悪老害の見本だわぁ~」
「わはははは!!戦国時代なら、俺がひねり殺してるところだぜ!!現代に生まれてよかったなクソババア~!!?」
「つーことで、どっちが有利な立場か思い知らせてやるよ・・・!!!」
「獅子島さん!?モニカちゃん!?百鬼さん!?烈司さん!?」
現れたのは、瑞希お兄ちゃんの親友で、私が頼りにする先輩方だった。
しかも、いたのは4人だけではなかった。


