「おばあ様、話はどこまで進みましたか?」
「瑞希ちゃんに一緒に暮らしましょうと誘っているところよ。」
「はあー・・・高野家の話はまだ、ということですか?」
「あんな子達!!私は知りません!!」
途端に、大声を出して不機嫌そうにそっぽを向く極悪悪女
「じゃあ、俺が説明しますね。」
悪い祖母に代わり、その孫であるヘルメットマンさんが言った。
「昨日の一件で、高野槙雄と高野舟槙はもちろん、その部下達は逮捕されて刑務所行きが決まった。」
「え!?ニュースになってませんでしたが、ちゃんと警察に突き出してたのですね。」
「当たり前だ。元皇族の不祥事をニュースにできるか。極秘で処理した。」
「そうでしょうね。」
「そうだろーと思ったぜ!!」
瑞希お兄ちゃんと2人で、嫌悪のこもった気持ちで言ったが、相手は気にすることなく言葉を続けた。
「今日オメーらを呼んだのは、オメーらの今後に関係があるからだ。」
「何の用だってんだよ!?」
「ドナー検査の結果が出た。」
「えっ!!?」
(私、女の子ってバレちゃう~!!?)
いやいやいや!!今は、私の性別の心配してる場合じゃない!!
(瑞希お兄ちゃんが適合していたらどうしよう!!?)
それだけは避けてほしい!!
「乃万、報告しろ。」
「はい。」
ヘルメットマンさんの言葉を受け、詐病診断をした医者が言った。
「檜扇湖亀様とドナーが適合するかどうかの結果ですが―――――――――――」
神様、神様、お願いします!!
瑞希お兄ちゃんをお助け下さいっ!!!
ギューと瑞希お兄ちゃんの手を握り締めれば、同じ力で握り返してくれた。
永遠にも思える、長く感じる時間。
ついに、結果が判明した。
「真田瑞希様、凛道蓮様、どちらも適合しませんでした。」
「やったぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「よっしゃっ!!!」
望んでいた答えに、同時に声を上げ、ハイタッチをかわす私と瑞希お兄ちゃん。
「そんなっ!!?本当に一致しなかったの!!?」
「しませんでした、未子奥様。適合など、論外です。」
「ああ・・・!!!なんてことなの!!?絶望だわ・・・・!!!」
がっくりと、その場に膝をつく元皇族の姿に、ザマー見ろと思った時だった。


