「なにが記憶喪失だ!!見え見えのウソつきやがって、何企んでやがる!!さっさと本性を見せろよ!!邪悪な本性を出せ、檜扇湖亀!!」
「瑞希ちゃん!そんな言い方をしないで!ばあばは、邪悪なんかとは無縁よ?」
「ほざけ!!昨日俺と凛を殺すと言った口が――――――舌の根が乾かねぇうちからもう次のウソがつけるのか!!?さすが、5人殺しただけのことはあるな、連続殺人犯!!」
「ひ・・・ひどいわ!ひどい!ばあばを、そんな風に思ってるなんて・・・うっうっうっ!」
罵声を浴びせる瑞希お兄ちゃんに、これ見よがしと涙を見せて泣き始める極悪悪女。
それに、側にいたバカ女が反応した。
「泣かないで、お義母様!!」
檜扇未子だった。
「ちょっと真田瑞希!!お義母様に謝りなさい!!」
「はあ!?オメーも頭のねじが飛んでるのか!?こっちはオメーらの被害者なんだよ!!」
「暴走族が、社会の底辺が被害者ぶらないでよ!!あんたが今まで警察に逮捕されなかったのは、元皇族である私の身内だからってこと、忘れてない!!?」
「あん!?寝言は寝て言え、基地外女!!警察にパクられなかったのは、パクられない工夫を俺らがしてきたからだ!!未だに、上皇妃から毎月一千万の小遣いをもらってる、なんちゃって一般人に底辺扱いされたくねぇーな!!この寄生虫が!!」
「そうなんですか、瑞希お兄ちゃん!?」
「そうだ、凛!!」
「う、うるさいわよ!!私だけじゃなく、おばあ様まで侮辱するなんて!!私が皇族だった時、どれだけ国民のために尽くしたかわかってる!!?」
「はいはい!!国際基督教大学(ICU)を卒業しても就職しないで何年もプー太郎した挙句、やっと非常勤嘱託職員として週3の仕事について、年収230万も稼いでいらっしゃったことは存じてますよ!!それ以外は、金が出る公務しかしなかった金の亡者であることもね!!」
「何その言い方!!?バカにしてるの!!?」
「なんだよ~!一芸出来れば食えるからって、手話しか覚えてないくせに、日本語はちゃんと通じるみたいだな~!?」
「ふざけるな!!これ以上逆らうなら、父上と母上に言って、あんたを社会的に抹殺するわよ!!?」
「やめなさい、未子ちゃん!!!」
「だってお義母様!!」
キレる元皇族の嫁を、何かを企んでいるらしい姑が仲裁に入る。


