彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「瑞希お兄ちゃん!おじさん、よっぽど荒川という人を守りたいのですね!?」
「そうらしいな・・・!」





ヤンキー達から一目置かれる鬼が、あっさりと白旗を上げる姿に衝撃を隠せない私。
そんな私達をよそに極悪悪女は言った。








「瑞希ちゃん・・・二三人のせいで、長い間、不憫な思いをさせて本当に申し訳ありませんでした・・・!!」








私と初めて会った時のように、丁寧に頭を下げる檜扇湖亀。








「でも、苦労の連続の人生はここで終わりよ。これからは、私達と一緒に、みんなで仲良く暮らしていきましょう。もちろん、蓮ちゃんも一緒にね♪」


「断るっ!!!」








部屋中に響く大声で、瑞希お兄ちゃんが拒否した。
それに檜扇湖亀は、あらあら・・・と言いながら告げる。








「二三人が、あなたのお母様を悪く言い続けたのが、まだ許せないのね・・・。そうね、無理もないわ。でも、二三人にはしっかり謝罪させるから、広い心で許してちょうだい。」

ギュッ・・・!

(あ・・・!?)








それで、私の手を握る瑞希お兄ちゃんの手の力が強くなる。
思わず好きな人を見れば、完全にブチギレモード・・・静かにキレる龍星軍初代総長モードになっていた。








(そりゃ怒るよね・・・昨日の今日で、手のひら返し・・・。なんでこんなに、気持ち悪いほど媚びてくるのかしら・・・?)








そう思った時、1つの可能性がよぎる。








(まさか!!?)


「だから瑞希ちゃん、私達と一緒に人生をやり直しましょう。」
「おい、耳が遠いのかくたばりぞこないのババア!!断るって言ってるだろう!!?俺は、オメーらを一生許さねぇぞ!!」



(ドナーの型が一致した!!?)



あり得る可能性に、背中に冷たい汗が流れる。





もしそうだとしたら―――――――非常にマズイ!!

(部屋の外に兵隊が待機してるかもしれない!!)

というか!!

(客観的に考えれば、おじさんも檜扇側の人間じゃないの!?忖度しちゃってるから!!)

おじさんと戦わなきゃならないの!?








〔★警察のおじさんと戦うと、勝っても負けても不幸な結末にしかならない★〕