「バラさんひどいひどい!!このパトカーには、ドライブレコーダーがついてるから、言い逃れは出来な―――――!!」
「知ってんだよ、黙れ!!仕事に集中しろ!!」
ゴン!!
「痛ぁ~!またぶったー!!」
「おい、降りろ!瑞希と坊や!!」
「嫌ですよ!!暴露しますと、僕と瑞希お兄ちゃんは、昨日殺されかけたのですよ!!?檜扇湖亀とその家族に!!会いたくないです!!」
「いいから降りろ!!岩倉以外下りろ!!上からの命令なんだ!!」
「上からって・・・・いつから、檜扇家と関係のある権力者の犬になったんですか!?おじさん!?」
「うるせぇ!!岩倉がクビになるかもしれねぇのに、シカトできるかよ!!」
「え!?岩倉さんがクビになる!?」
「えっ!?俺がクビ!?どういうことですか、バラさん!?俺、聞いてないですよ!?」
「あーうっせぇうっせぇうっせぇわ!!いいから降りろ!!全員下りろ!!俺も下りる!!」
「バラさん説明して下さいよ!?なんで、俺が警察をクビに!?」
「そんな脅しをされてるのですか、おじさん!?」
「・・・降りるぞ、凛。」
「瑞希お兄ちゃん!?」
追及する私をよそに、シートベルトを外す好きな人。
「敵には宮内庁がついてるんだ。警察の捜査を止めることが出来れば、警察組織を手足のように使えるんだよ。腹くくれ!」
「っ!?わ、わかりました・・・!」
「俺は全然意味が分からないんだけど!?てか、凛道蓮と真田瑞希を、千葉総合病院へ連れて行くとしか聞いてないんですけど!?相手は誰!?」
「岩倉、お前は車の中で、駐車場で待機だ!大人しくしてろよ!」
「そんなバラさん!!俺も行きます!!」
「呼ばれたのは、凛道蓮と真田瑞希で、付き添いを許された警察官は俺だけだ!!・・・従わないと、懲戒免職の罪を着せられてクビにされるぞ岩倉。帰ったら話してやるから待ってろ・・・!!」
「っ・・・!!?わ、わかりました・・・・!!」
理不尽な内容に加え、バラさんが悲しそうな顔で言うので、岩倉はおとなしく引き下がった。
恨めしそうに私達を、車の中から見送る警察官。
徒歩で病院内に入り、アルコールと検温をしながら、私はおじさんに問いかけた。


