「乗れ!!」
おじさんの言葉を聞き、もう一度瑞希お兄ちゃんを見る私。
「大丈夫だ、凛。」
そう耳元で瑞希お兄ちゃんはささやくと、烈司さん達へと振り返りながら言った。
「ちと、出てくるが、心配すんな!!五体満足でけーってくる!!」
「ああ、凛たんを頼むぞ、瑞希。」
「凛ちゃんを五体満足でお願いね、みーちゃん!!」
「凛道に傷1つつけさせるなよ、瑞希。」
「わはははは!!凛助、さっさと帰って来いよー!!」
「オメーら、少しは俺への気遣いの言葉もかけろよコラ!!?」
「「「「瑞希君、ご無事の御帰還、お待ちしてます。」」」」
声をそろえるだけでなく、二カッと口のはしを上げる表情まで一緒にしながら言う烈司さん達。
「茶化してんじゃねぇーぞ、ボケ!!行ってくらっ!!」
これに瑞希お兄ちゃんは不敵に笑うと、私の手をつないでパトカーに乗り込む。
「凛たん、瑞希、気をつけてな。」
「凛ちゃん、みーちゃん、いってらっしゃい!モニカちゃんがしっかり、無事を祈ってるからね!?」
「万が一の時は、凛道を連れて逃げろよ瑞希。」
「わはははは!!バトルになれば、俺様を呼べよ~凛助、瑞希!!」
「烈司さん、モニカちゃん、獅子島さん、百鬼さん!」
「「「「帰って来なかったら助けに行く。いってらっしゃい。」」」」
今度も声をそろえて行ったが、表情は皆真面目だった。
そんな彼らに、何かもう一言言おうとする前に、叔父さんによって乱暴にドアが閉められた。
動き出すパトカー。
「瑞希お兄ちゃん・・・。」
「大丈夫だ、凛。俺がいる。」
行く先はわからないけど、瑞希お兄ちゃんと一緒なら怖くない。
そんな思いで握っている手を握り締めれば、強く握り返されたのだった。


