彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)









「どう思う、おじい様?」








鋭い視線を母から祖父に移せば、固まっていたゲテモノ食いが俊敏に動いた。










「み、未子ちゃんや!柊護の言う通りにしなさい!」
「で、でもでも!!こんな屈辱を受けた仕返しが出来ないなんて、ありえませんわ!!」
「未子ちゃん、わしは檜扇湖亀の夫なんだよ?湖亀ちゃんに、未子ちゃんがいい子じゃなかったと言うよ?それでもいいのかね・・・!?」
「っ!?わ、わかりました・・・!」










義父の言葉に、不機嫌そうな顔で同意する檜扇二三人の戸籍上の正妻。
悔しそうに拳を握り、顔をゆがめると、私達をにらみながら吠える。










「さっさと失せろ!!この平民共が!!私の気が変わらないうちに、帰れ帰れ!!」


「・・・そうさせてもらうぜ!行くぞ、凛!オメーら!」
「はい、瑞希お兄ちゃん。」










瑞希お兄ちゃんはしなかったけど、私はヘルメットマンさんにも会釈をする。
これにヘルメットマンさんは、無表情でそっぽを向いて答える。










(良い人なのか、悪い人なのか・・・ますますヘルメットマンさんのことが、わかんなくなっちゃった。)










そんな思いで好きな人問うふり二つの人に背を向け、私達の様子を見守っていてくれた仲間達の元に合流する。





「大丈夫か、凛!?」
「ご無事で何よりです、凛さん!」
「さっさと帰ろーリンリン?」
「長居は無用っすよ、凛先輩!!」
「我が君、参りましょう。」
「瑞希先輩、行きましょう!」
「そうっすよ、真田先輩。」
「さあ、真田先輩。」
「行こうぜ、瑞希。」
「みーちゃん、お家に帰ろう♪」
「さっさと行くぞ。」
「わはははは!」
「うはははは!ほな、さいなら~♪」





みんなに守られるように囲まれて歩く私と瑞希お兄ちゃん。
後ろから、元皇族が騒ぐ声が響いたが振り返らない。
振り返ることなく前だけ向いて、私達は帰路についたのだった。