「り、凛!?」
「ああ!?だったらなんだってんだ!?俺はお前の父親だぞ!?しつけをして当然だ!!」
「それなら―――――――――――――これは反抗期だっ!!!」
バッキーン!!
「ぐおっ!?」
先に手を出してきた相手に対して、私は渾身の力で殴り飛ばした。
ドッスン!!
「痛い!!」
ゴロゴロ!!
「いてぇー!!」
上手く吹き飛んだ相手は、床にたたきつけられた後で、身体を回転させた。
「二三人君!!」
「二三人!」
檜扇二三人が吹き飛んだことで、その家族がかけよる。
いや、1人だけ駆け寄らない人がいた。
「馬鹿が・・・!」
ヘルメットマンさんだけが、その場から動かずにこちらを見ている。
彼と目があった時、自分がどんな表情をしていたのかわからない。
ただ、ひどく心が冷え切っているのは自覚出来た。
「凛道蓮!!よくも私の二三人君に暴力をふるったわね!?父親に手を上げるなんて、最低のクズよ!!謝れ!!」
元皇族の女がわめく、だからあえてその顔をのぞき込むまで近づいていてからメンチを切る。
「ふざけるなよ、嘘つき複雑性PTSD女。先に手を出したのは、檜扇二三人だ。やり返して何が悪いんだよっ!!?」
「ひっ!?」
最後の語尾を大きく言えば、身を縮める中年の元皇族。
ビビる姿に舌打ちしてから、殴られた場所を抑えている口ひげ超エロ親父に言った。
「二度と、真田瑞希様の前に姿を現すな。金輪際関わるな。これは命令だ。」
「なっ!?お、親に命令するとは、生意――――――――」
「テメー生意気なんだよ!!?何人の女と子作りしようが勝手だが、全員幸せにできてねぇだろう!!?少しは日本各地の妻子に対して、申し訳ねぇ気持ちにはなんないのか!!?」
「お、親に説教する気か!?」
「ほおー説教される状況だって、理解力だけはあるのか~!?」
ガッ!!
「ぐえ!?」
「二三人君!?」
首をつかみ、力を込めながら言った。
「母親は大人だから、夫に会えなくてもさみしさを我慢できるとでも思ったか?子供が父親に恋しさを覚えて、悲しむことを想像できないのか?お前は手を出した妻子達を全員、今日(こんにち)まで、幸せに出来たか?」
「く、くるし・・・!?」
「今のテメー以上に、妻も子供達も苦しかったんだよ!!!」
怒鳴りつけ、手を放す動作にあわせて檜扇二三人を突き飛ばす。


